SPECIAL STANTS -特別なマジック-
MAGUSの見せる演目の中には、他のマジシャンには演ずる事が出来ない、独自のものがいくつも含まれています。
また、過去に行ってきた様々な商品展示会や、イベントのマジック演出で培った経験を活かし、
そのイベントのテーマや、製品の訴求ポイントを活かしたスペシャル・マジックを製作、演じる事も可能です。
1800年代に活躍したマジシャンに、ロベール・ウーダン(Jean Eugène Robert-Houdin, 1805〜1871)という人物が居ました。
当時のマジシャンは、ダブダブのローブを着こんだ怪しい出立ちの者が多かった中、彼は夜会服などの正装を着用し、舞台を明るくするなど新しいマジシャンのイメージを創造しました。この革命的なスタイルはたちまち世界中に広がり、燕尾服とシルクハットがマジシャンの代名詞となったのです。これが、ウーダンが『近代奇術の父』と呼ばれる所以です。
彼は、数々のオリジナルマジックを開発しており、その多くは現代でもプロマジシャンが愛用しています。そんな彼の発明品の中でも、図面が失われており、なかば伝説と化してしまった幻の演目がありました。
それが『オレンジの木』です。
近年になってから、John Guaghan(注1)という人物が、様々な資料を元にオレンジの木の演技を完璧に修復・リストアして発表しました。現在、オリジナルの木の外観、機能を正確にトレースした品は世界でも数台しか現存しませんが、その中の一台はMAGUSのスタジオで所蔵しています。(注2)
これを、現代的にアレンジしたのがMAGUSの演じる『オレンジの木』です。当時は指輪を使ったマジックでしたが、MAGUSの演技では紙幣を使用します。観客のサイン入りの紙幣で折り紙の蝶を作ると、それが本物の蝶のように飛び立ち、最後にはオレンジの実から現れるというマジックに生まれ変わりました。
※ 注1 現代のマジシャンが使用している数々の用具を、イリュージョンを中心にデザイン、開発を行ってきた名工中の名工。
他にも、奇術史的な価値のある骨董奇術のレストアでも有名。
※ 注2 貴重な復刻品を用い、当時のままの演技する事も可能です。